【エネテク】国産きくらげの栽培、販売を始めました。

株式会社エネテクは、岐阜県加茂郡東白川村との協業により、「きくらげ」の栽培および村内の道の駅などの施設やインターネットでの販売を開始しました。
エネテクはきくらげ栽培~販売を通して、東白川村の魅力を全国に拡げるとともに、持続性ある村づくりを支援していきます。

■電気工事の会社が「きくらげ」に注目した背景

エネテクは再生可能エネルギーの普及拡大に取り組む中、農地に太陽光発電システムを設置して発電を行いながら、同時に作物も育てる「ソーラーシェアリング」に着目しました。太陽光パネルを設置すると影ができるため、影の影響を受けにくい作物を模索する中、「きくらげ」がその候補として挙がりました。きくらげは食物繊維やビタミンD などの栄養価が食物の中で抜きんでて高く、健康、美容に関心を持つ女性を中心にニーズが高まっており、また、きくらげの国内市場は、中国産などの輸入が9 割以上で、国産のきくらげは全体のわずか数パーセントという状況であり、安全で栄養価の高い国産きくらげの栽培~販売は参入価値があると判断しました。
今回、エネテク内にきくらげ専門の部署(営農事業部)を立ち上げ、事業として取り組むこととしました。

■エネテクと東白川村との関係

エネテクが東白川村に太陽光発電所を建設したことが縁となり、東白川村の歌舞伎を支援するなど友好的な関係が継続していた中、「東白川村のキレイな空気、水といった恵まれた自然環境で、安全、安心かつ美味しいきくらげを育てたい」と東白川村に相談したことで、今回の事業がスタートしました。
2019 年より同村五加地区の農業用ガラスハウスをエネテクが借り受け、きくらげ栽培用の設備や加工場を設置し、同年12 月より村内で試験的に道の駅などで販売を開始しました。販売方法やきくらげの加工品開発などを模索する中、東白川村で道の駅の運営や農業支援を行う有限会社新世紀工房(東白川村が株主)と提携する運びとなりました。

■今後の展開~事業の可能性

◎きくらげの商品バリエーション拡大
現在は「生きくらげ」と「乾燥きくらげ」を村内の道の駅などでの販売や、飲食店への卸販売を実施しています。今後は白色の「白きくらげ」も栽培、販売予定です。さらに新世紀工房とエネテクで運営する「杜(もり)の工房」で、加工品など新たな商品を開発、販売していきます。
また、東白川村は幻の珍獣と言われる、つちのこの里としても知られており、それらときくらげを組み合わせた商品も開発中です。
きくらげは、今後東白川村のふるさと納税の返礼品として採用することも検討しています。

◎特産品の開発・販売
この4 月にエネテクと新世紀工房が提携して道の駅、茶の里東白川に「杜(もり)の工房」を設立しました。今後はこの施設を拠点として商品の開発、販売を行っていきます。
既に新世紀工房では、特産品のお茶を使った「プリン」などの商品も販売しており、今後は「杜の工房」でそれらも扱っていくとともに、新たな商品開発も企画しながら東白川村の新たな特産品づくりを目指します。この度のきくらげの販売に合わせて、地元の女性スタッフが中心となり、きくらげを用いた商品を開発し、「佃煮」や「お焼き」は既に商品化が決定しています。
杜の工房WEBページ https://www.morinokikurage.com/

◎雇用の創出
きくらげの栽培、加工、出荷作業は、他の農作物に比べて軽作業であり、高齢者や女性も安全に従事することができます。このきくらげ事業を拡大することで、村内での雇用、将来的には本事業により、U ターン就農や村外からの移住なども目指します。
また、エネテクでは、東白川村での取り組みをモデルケースとして、他の自治体との協業も展開していく計画です。

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